最良な検査のために
むし歯や歯周病。それには必ず原因があります。
知りたくないですか、原因を?
位相差顕微鏡
これは、歯周病菌の観察に用いる顕微鏡のことです。細菌は無色透明なので、普通の顕微鏡でははっきりと見ることができません。位相差顕微鏡は、無色透明な細菌のコントラスト(明暗)を強くして、はっきりと見えるように特殊な加工がされている顕微鏡です。
これは、歯周病菌を同定するものではなく、スピロヘータ(らせん菌)の存在を確認するものです!例えて言うなら、あくまで白黒の影絵にしか過ぎません。
よって当院では、この位相差顕微鏡を使って、現在の歯周病菌の状態をチェックし、患者さんに自覚とプラークコントロールの必要性とモチベーションの向上に繋げるための一つのツールとして採用しています。
やり方は簡単です。患者さんのお口の中から、ほんの少しだけプラーク(歯垢)を採取して、それを顕微鏡で見ます。これまでの経験から、ほとんどの患者さんの口の中に、歯周病菌やカビ菌がいます。顕微鏡でご自身の歯周病菌の様子を見ていただくで、歯周病へのイメージや認識が変わることでしょう!
唾液検査(むし歯) サリバテスト
これは、むし歯になる根本的な原因を突き止め、どの程度むし歯が発生するリスクがあるかを確認するための検査です。この検査で現状を把握し、管理する事で虫歯を発生せず、今後の治療を必要としないお口づくりの対策を立てます。
サリバテストを行うと以下のようなコトが分かります。
むし歯菌の数、あなたの食事の習慣、あなたの歯を守る力です。
原因が違えば、予防法も違います。むし歯の原因の組み合わせは人それぞれです。サリバテストによってむし歯のなりやすさを調べて、自分だけのむし歯予防法をしましょうね!
細菌検査(歯周病)
これには、簡易的な検査のバナペリオ(3菌種の有無)とさらに精密なPCR-インベーダー法またはインベーダー法(B.M.L社製)(6菌種の菌数)などがあります。これは、歯周病を引き起こす菌の中でも特に悪さをすると言われる菌に注目した検査です!
細菌とは、目に見えるものではありません。それを数値化することは、目で見えるようになり、みなさんの理解が深まります。なかなか治らない歯周病の方。歯周病には特異的な原因菌がいることが分かっている場合もあります。諦めずに対処療法から原因療法にアプローチしてみませんか?
正確な診断のために
二次元(平面)のみの診断と、二次元と三次元(立体)の診断。
みなさんは、どちらで診断されたいですか?
デジタルX線CT診断装置 Finecube E2
CTとは、立体的(三次元)に骨の状態や神経の位置を把握できる特殊な撮影装置です。
二次元のレントゲン(歯科医院にある通常のレントゲン)では見えなかった事、分からなかった事が、歯科用CTなら正確な診査と診断ができ、安全性と治療の質を高めることが可能となります。
医療において「見える」「見えない」は治療の質に大きな差が出ます!
具体的には、
・歯周病において、失われた骨の状態の正確な把握ができる。
・根管治療(根っこ・神経の治療)において、解剖学的な形態・位置の正確な把握ができる。
・外科手術を伴う抜歯、移植、インプラント治療において、骨、血管、神経の解剖学的位置関係の把握ができる。
・不正咬合や顎関節症において、骨格を含めた咬合関係や顎関節の形態の把握ができる。
などが挙げられます。
他にも参考として、これまでのインプラント事故に関して言うと、ドクターの未熟が大きな原因を占めますが、CT撮影を行わず、あいまいな状態で(二次元レントゲンのみの診断)オペを遂行したことにより生じてしまった事故もあります。
インプラント手術においてCT撮影は必須です。CT撮影を行うか否かも医院を選ぶうえでの判断材料にしていただければと思います。
デジタルX線装置 Dentnavi
部分的なレントゲン撮影を行う装置です。
かつてのアナログレントゲン撮影より被爆線量が少ない事が大きな特徴です。
無痛治療のために
最近痛くない治療って聞きますが、本当?何が違うの?
電動麻酔器 アネジェクト
痛いのは誰でも嫌!だからこそ、無痛治療を目指すのは当然です!
実際、治療での大きな痛みの一つに、麻酔の注射があります。
麻酔の注射が痛いのは「針の刺入時の痛み」 「注射液注入時の圧力」 「注射液の温度」などが原因です。これを解決するのが細い注射針、コンピューター制御電動注射器です。また、根本的に大切なのはドクターの麻酔のテクニックです。具体的には、少ない麻酔量で少ない針を刺す回数でしっかりと麻酔を効かせる事です。
コンピューター制御の麻酔器とドクターの麻酔のテクニック、この2つが揃ってこそ無痛に近づけます!
私は常に、痛みの少ない治療を心がけています。また保険診療の適応なのでご安心くださいね。
精密な治療のために
見える治療と見えない治療、
みなさんはどちらで治療されたいですか?
拡大鏡 SurgiTel
歯科用の拡大鏡(ルーペ)で、可動性があることが特徴です。
みなさんは肉眼と拡大して治療されるのでは、どちらが良いでしょうか?
私が治療されるのであれば、拡大下で治療をされたいですね。見える範囲が雲泥の差であり、治療の質が全然違います!私がされたい治療をみなさんにも行う。そこが大切であり、そうあるべきです。
当院では3.0x、5.0xの2種類を活用しております。さらに拡大した治療が必要な場合は、歯科用顕微鏡を用います!
歯科用顕微鏡 Leica
歯科用顕微鏡とは、その名の通り、治療部位を拡大する機器です。
特に、当院ではカメラレンズ界最高峰のライカ製のマイクロスコープを導入しています。
拡大鏡との大きな違いは倍率。4.0x / 6.3x / 10.0x /15.6x / 25.0xです!
歯科治療においては、どれだけしっかりと問題部位を確認できるかが成功の成否を分けますので、拡大鏡では見えない部分や成功率を上げるためには絶対に欠かすことができない機材になります。
今やマイクロスコープを活用した精密歯科治療は、世界標準であります。
当院では、精密な治療を必要とする根管治療、必要に応じて審美歯科治療、虫歯治療、そしてインプラント治療などでマイクロスコープを活用していきます。
高度再生療法のために
安心・安全。それは自分の血液を使用するからです!
供血用遠心分離機 MEDIFUGE
これは、ご自身の血液から抽出した成長因子を利用する再生医療CGF(Concentrated Growth Factors)です。
骨を単に再生させるだけではなく、「治癒スピードを促進」させ、かつ「良質な骨を再生させる」CGFという手法です。
この治療法は、皮膚・腱なども早期再生することから、歯科界だけでなく、形成外科、皮膚科、アンチエイジング分野でも今話題となっています。
従来まではPRP、PRGFという同様の治療法がありましたが、これらよりも採血量を抑えることができ、痛みや腫れも少なく、副作用の心配もありません!
最先端医療として最近では歯科分野にも広く応用されるようになっています。
高度インプラント治療のために
インプラント(人工歯根)そのものが安全なのは当然!
大切なのはインプラント手術を成功に導く確かな機器の存在です!
電動式骨手術器械 iChiropro
インプラント治療では欠かせない専用の外科用マイクロモーターです。
信頼性が高く治療時間が短縮でき、術中の痛み術後の不快感を軽減します。また、タッチパネルで手術中のデータ保存・管理ができるため、手技の確認や見直す事が出来ます。特徴としても、歯科口腔外科手術、根管治療、親知らずの除去といった様々な用途に対応できるように設計されています。この機器を使用することにより安全かつ適切なインプラント治療を受けていただくことができます。
インプラント安定性測定器 オステルISQアナライザ
インプラントの安定度を測定する診断機器です。
かつては、インプラントと骨の結合度合いを感覚的なもので評価していましたが、それでは曖昧です。私はずっとこの事に関して疑問と違和感を抱いていました。科学的な根拠がないと。
そこで登場するのが、この装置です。インプラント埋入時や周囲の骨の変化の状態を正確な数値で確認でき、骨結合や固定状態の度合いが分かり正確なインプラント治療が行えます。また、安全なインプラント治療の評価に必要なデータの蓄積が可能です。
患者さんと共に安定度の数値の情報を確認・共有できるため、インプラント治療においてなくてはならない機器です!
最良な予防(治療)のために
人体に優しく、安心・安全な機器を揃えました!
多機能超音波 Solfy F
これは、ドイツ ユニバーサルデザインアワード2013、更にはドイツ iF Design Award 2014を受賞した洗練されたデザインと、多様な機能を併せ持つ超音波スケーラーです。
歯石除去や歯周治療での使用はもちろん、歯の中の神経や血管などの組織の長さを測る根管長測定機能が内蔵されており、大変重要な歯の根っこの治療でも患者さんに安心して治療を受けていただけます。また、適用症例に合わせて40以上の豊富なチップラインナップにより、さまざまな臨床に対応、効率的な治療が出来る器械です。
歯面清掃用装置 エアーフローマスター
これは、デザイン性に優れた多機能クリーニング装置です。
この一台で、歯肉縁上・縁下の汚れ(バイオフィルム)の除去、強固な着色(ステイン)やヤニの除去、矯正装置周辺の清掃、インプラント周辺の歯面清掃など、予防やメインテナンスで活躍するハイスペックな装置です!
また、使用するパウダーも「グリシン」というアミノ酸由来のコラーゲンにも含まれる成分で、歯ぐきの中に残っても、生体親和性が高いので安心して使用していただけます!
清潔で安心・安全な環境のために
患者さんからは見えない所です。
だからこそ、当院は妥協しません!
医療機関専用空気浄化装置 MEDICAL LIGHT AIR
治療中に発生する目に見えない物質や、外部から持ち込まれる様々な有害物質が院内には浮遊する可能性があります。時にそれは治療の妨げや、患者様への不安要素となる場合があります。メディカルライトエアーは光触媒を搭載し理想的な空気に浄化してキレイな院内空気環境をお届けする装置です。
特徴は
・ウィルス除去99.95%!
・PM2.5はもちろんのことPM0.1も積極的に捕集!
・消毒液や歯科用レジン等歯科特有のニオイ除去!
口腔外バキューム フリーアーム・フォルテ
これは名前の通り口の外にある吸引装置(掃除機のようなもの)です。
診療室に浮遊する金属や歯の削りカス、人から人に感染するB型、C型肝炎ウィルス及びエイズウィルスや風邪のウィルス、様々な細菌などは吸い込んだ人体に悪影響を及ぼす原因になると言われます。
そこで、これらの有害な浮遊物を患者さんの口元で吸引することによって診療室内をクリーンに保ち院内感染のリスクを減らす役割として口腔外バキュームがあるのです。
つまり、診療室内の空気をクリーンにし、患者様の健康を守る為に必要なシステムです。
歯科用器具自動洗浄/除菌システム ミーレジェットウォッシャー
これは、ドイツ ミーレ社の医療器具に特化した治療器具洗浄器です。
高圧洗浄により今までは洗浄できなかった複雑な構造の器具も、徹底的に洗浄し、最終工程では除菌も行っています。
また、従来の器具の洗浄は、使用した器具をスタッフによる手洗いで行っていたため、ミーレジェットウォッシャーの導入により洗浄力は格段に上がりました。
当院でこれを導入する理由は、実は二つです。上記に示した「患者さんに清潔な器具を提供する」ためと、さらに「器具を手洗いするスタッフの安全を守る」というためです!
医療従事者を怪我や感染から守り、全ての人に安全な医療環境作りに努めてまいります。
高圧蒸気滅菌器 Lisa
これは、小型滅菌器のヨーロッパ基準(EN13060)で、「あらゆる種類の被滅菌物を安全に滅菌できる」と認められている、世界でもっとも厳しい基準をクリアした、クラスBの高性能の高圧滅菌器です。
滅菌器には、実は上からクラスB、クラスS、クラスNにクラス分けがされています。
現状では多くの歯科医院に導入されているものは、「クラスN」です。当院が導入したクラスBのLisaは、中が空洞になっているような歯科用機器でも、中までしっかり・確実に滅菌することが出来ます!
一方、今までのクラスNのオートクレーブでは中まで確実に滅菌できている保証がないと言われます。見た目は清潔でも細菌やウィルスが死滅できていない歯科用機器を使用されたら、水などと一緒にお口に中に菌が入ってくる可能性があると言うわけです。そう考えると非常に恐ろしいことですね。
よって、当院ではみなさんに安心かつ安全な歯科治療を受けていただくために最も安全性の高い滅菌器を導入したというわけです。
<参考までに>
クラスNとは・・・
包装がされていない固形器具のみ滅菌が可能。滅菌後はすぐに使用(保管は不可)。袋詰めされた器具や複雑な構造をもった器具の滅菌を100%行うことはできません。(いまだに多くの歯科医院がこのタイプのオートクレーブを使用)
クラスSとは・・・
メーカーが指定した特定の器具の滅菌に使用することが可能。
クラスBとは・・・
大型滅菌器の規格に準拠。すべての種類の器具を滅菌することが可能。
(患者さんのために感染・予防・安全をしっかり考えた歯科医院で使用。今後このクラスのオートクレーブが世界基準になると言われています。)
ハンドピース自動洗浄・注油システム iCare
これは、日々の診療に不可欠なハンドピース(歯科用切削器具)の自動洗浄・注油システムです。ハンドピースのメインテナンスには必要不可欠です。さらに、チャック内部の汚れや磨耗粉を効果的に取り除くことで、チャック由来のトラブルを未然に防ぎ、長期にわたりハンドピースをより良い安全な状態に維持してくれます。
超音波洗浄器
使用した器具を滅菌・洗浄する前に、汚れやタンパク質などの付着を取り除きます。その際に、手洗いでは困難な細かい部分をキレイにしてくれる医療用の超音波洗浄器です。
筒状の器具が多い歯科用器具の内部までキレイに洗浄してくれる強い味方です。
細かな汚れを手洗いの10倍落とします。
精密な技工物作製のために
ピッタリとした被せもの・入れ歯の作製、そしてそれを患者さんに
装着する上で実は欠かせない作業です。
これも患者さんから見えない所ですが、当院では妥協しません!
真空練和器 バキュームミキサー
治療して型取りすることや、お口の中の模型を作るために型取りすることがあります。その後、型取ったものの中に石膏を注ぎます。それで模型が出来るわけです。
実は、この操作で石膏の練り方が重要になってきます。
そこで登場するのが、石膏を練る行程でのエラーを少なくするための器械です。通常手で石膏を練る医院が多いのですが、これでは石膏の中に気泡が入り易いです。このミキサーを用いると、真空状態で石膏を練ることが可能で、気泡の混じっていない美しい模型を作れるというわけです。
サンドブラスト装置
これは、ある粒子を高圧力で被せものの内面(患者さんのお口の中に付ける前)に吹き付ける装置です。ある粒子を吹き付けることで、被せものの内面に微細な凹凸ができます。これにより表面積が増大し、接着強度(機械的結合力)の増加が期待できます。つまり、付けた被せものを外れにくくするわけです。また、同時に表面に付着した研削屑や汚れなどを除去することもできます。
皆様により精度の高い詰め物・被せものを提供していけるよう、スタッフ一同精進して行きたいと思います!